ザゼンソウ大作戦
ツールド八ヶ岳を走り終えた後は、お隣の小海町に移動してザゼンソウ散策へ。

ツールド八ヶ岳が開催された佐久穂町のすぐ隣の小海町にザゼンソウの群生地があると聞いて、散策にでかけました。
ゴルフ場の近くから農作業道のような細い道を進み、最後は未舗装林道を3kmほど走ったところに群生地がありました。
道は細いですが、しっかりとした案内板が分岐ごとに立っているので迷う心配はないでしょう。
ちょうど見頃のはずなんですが、僕の他に先客はなし。

くたびれた「ざ・ぜ・○・草」

さぁ、行きましょう。

群生地はカラマツ林のようです。

パッと見た目はザゼンソウが咲いているようには見えません。
本当に咲いているのか不安でしたが、下に降りてみたら、さっそくザゼンソウが出迎えてくれました。

僧侶が座禅を組む姿に似ていることが名の由来ですが、ほんとそのまんまです。
よくみるとアッチコッチにたくさん咲いてる^^

右からきたものを左へ受け流すムーディなザゼンソウ

リーゼントの前髪を垂らした綾小路なザゼンソウ

いろんなのがあるね~
真ん中のマツボックリみたいのを肉穂花序(にくすいかじょ)、それを包んでいるまわりの赤いハナビラみたいのを仏炎苞(ぶつえんほう)と呼びます。

この肉穂花序がとっても優れもので、開花の時に25度くらいまで発熱するんだそうな。

発熱することで周りの雪を溶かし、他の花よりも一足先に咲くことができるっていうしくみらしい。

まだ寒いこの時期の数少ない昆虫を独占して受粉確率をあげる戦略なんだね。

茫洋とした風貌に似合わず、かなりの戦略家のようです。

この黒い肉穂花序は発熱し過ぎてこげちゃったのかな(・_・?)

ザゼンソウにはさらに昆虫を集めるための戦略があって、ハエを集めるために強烈な悪臭を放つんだって。

それで付けられちゃった不名誉な英語名が「スカンクキャベツ」だってさ^^

試しにニオイを嗅いでみたけど、そんなに臭くなかったよ。

沢のほとりに佇んで何を想う?


小海町ではここの群生地を「小海のお宝100選」として大切にしているそうです。

ザゼンソウは100株ほど咲いていたと思いますが、大切にしたいね。

またお気に入りの場所がひとつ増えました。
来年もツールド八ヶ岳が終わったら見に来よう!
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