伊豆半島一周ウォーキング12(宇久須~安良里編)
西伊豆歩道巡り崎コースを歩き終えた後、次の今山コースまで約6kmの道程を移動します。
巡り崎コース終点の小峰の集落の土肥桜とアロエ。
土肥第2・第1・賀茂トンネルを避けて旧道を歩きます。

土肥第2トンネルは昭和60年竣工とあるので、旧道は脇役となって25年経過していることになります。
旧道は封鎖されていませんが、天下の往来で天草が干してあります。
この辺がおおらかな静岡らしい。
相変わらずいい天気。
しばらく歩くと旧道もだんだん道幅が狭くなってきて怪しくなってきました。
アスファルトを覆った草は絨毯をめくるようにはがして道幅が確保されています。

旧道からの景色は最高。

映画のオープニングにも使えそうな岩。
これから行く宇久須方面の景色。

この旧道、一見現役かと思いましたが、伊豆市と西伊豆町の境界あたりの200m区間だけ封鎖されていました。
断崖に咲くアロエ

昭和50年にモルタル補強された跡。
廃道にはおなじみの放置車両。
現道に復帰。
正面の山が削られていますが、ひっきりなしにダンプが削った岩を港に運んでいます。
その行き先がこちら。
なんでも羽田空港の新滑走路の埋め立てに使うらしい・・・
こちらは黄金崎クリスタルパーク
そして黄金崎へ向かう宇久須隧道。
昭和7年2月竣工だけあっていい面構えです。
何でも完成後しばらくは開通を記念して内部に斧が埋め込まれていたらしいのですが、ある日突然なくなったそうです。残念。
こちらは反対側。
黄色いのは黄金崎の岩に含まれるプロピライトの特徴なのでしょうか???
ここで疑問がひとつ。
この道の先は黄金崎に突きあたって行き止まりなのですが、黄金崎に行くためだけに昭和7年の昔にこんな立派な隧道を作ったのでしょうか?
そんなはずはないですよね。
おそらく黄金崎トンネルができる以前は安良里までつながる西伊豆の主要道だったに違いない。黄金崎トンネル開通にともない廃道になったものと考えられます。
とりあえず、黄金崎を観光してみます。
よく見る黄金崎の風景。

この黄褐色の岩は安山岩がポリピライト作用を受けて風化してできた独特の色で、夕日があたると黄金色に輝くといいます。
こちらもお馴染みの黄金崎からの富士山。
こちらは反対側、これか向かう今山・田子島方面の景色。
さて一通り観光した後は安良里への旧道跡を探してみます。
それらしき道をすすんだ先の景色はまさしく絶景。

来た方向を振り返ってもここが昔主要道だったとはとても思えません。かろうじて切り通した跡が昔道だったことを主張しています。

黄金崎トンネルの開通は昭和50年3月なので35年位前までは現役だったはずなんですが・・・
で、進行方向の安良里方面はというと・・・。
ひしゃげたガードレールが昔車道があったことを主張していました。
とりあえずここを強行突破。
そして・・・
今度は向こう側はまったく見えない・・・
行こうと思えば行けなくもない感じでしたが、守るべきものがたくさんできた今の僕には無茶はできない。
そう、注文してまだこない自転車に乗る前に万が一があってはいけないんです。
今日はおとなしく引き返して安全な?黄金崎トンネルを潜ることにしました。

1km近くこのトンネルを潜るのはかなり苦痛。
地元のチビッ子たちもこのトンネルを歩きで通過しているんでしょうか?
せめて歩道はもっと広くしてほしいなぁ。
トンネル内部には新たな発見がありました。

それはこの文字。トンネル内部調査の跡でしょうか?
かなり専門チックで意味不明ですが、トンネル内部にほぼびっしり書き込まれています。
トンネルの内壁ってかなり頑丈だと思っていたんですが、ところどころ盛り上がっていたり、ひびが入っていたり、土が染み出てきていたりと、自然の力の前には貧弱なんでしょうね。
長かった黄金崎トンネルを抜けたら、安良里の漁村。
ここ2週間仕事の激務の間、僕が癒されたかった穏やかな海。

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